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ビューティフル・マインド

昼下がりの寝物語だ^^ 変わり映えのしないTVがつけっぱなしにされた休日だった。 「愛の方程式にこそ解がある…」 ノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュの言葉が 眠りを貪る前頭葉を駆け抜けていった。 映画『 ビューティフル・マインド 』は、 天才数学者の偉業と 統合失調症 に苦しんだ人生を描いた作品だ。 史実は人間の本性にリアルな出来事を含むものだし それは人間故の自然な葛藤だと思うから嫌悪はないものの、 映画の賛否はあるだろう。 ただ・・・、 「愛の方程式」には幾つになってもロマンを掻き立てられる^^ そう言えば2018年の春(?)亡くなったホーキング博士。 難しそうな数式が詰まってるだけかと持ってた脳みそはホロリと魅力的だった。 「自分の子どもたちに伝えたいことは?」との記者の質問に答え 「もし幸運にも愛を見つけることができたら それは稀なことであることを忘れず、安易に捨ててはいけない」 そうだね 愛は時間をかけ、ゆっくり育てるものだ。 数学や経済学者の頭の中は わたしは再び、うつらうつらと眠りに落ちた。 2018 07 16

ロボットっぽさと人間ぽさ

ロビと開発者の高橋智隆氏(?)が並ぶCM 後ろ姿のモノトーンの映像は 人間ぽさを感じさせて何となくほのぼの。 う~ん、ロビ、買(飼いたい?)いたいな、そう思わせるような。 後まで看取ってあげる体力に自信無いから動物は飼えそうにないし… それを理由にロビならば…、と思う私は ロビの人間ぽさを期待しながら 相手がロボットであるということに 無責任な飼い主であっても許されると ロボットぽさに安堵を求めている。 なんだか人間は勝手なものだね。 昔し観た映画 人工知能を持ったロボット、アンドリュー 『アンドリューNDR114 (1999年)』 人間になりたいと願うロボット(アンドリュー)が 長い年月を掛け人間の女性ポーシャと愛を育み結ばれるお話。 ミソというかそこが醤油、ポーシャは寿命を持つ生命体(人間)なのだ。 命に限りがある生命体とメンテナンスがされれば 永遠の命を持つことができるアンドリューとは 価値観にも基本的な違いがある。 物語のクライマックス 延命治療を拒否し人間の尊厳をもって死ぬことを選ぶ人間のポーシャと それを理解することが出来ない人工知能のアンドリュー。 しかし苦悩の末、愛するポーシャの死を受け入れいれてゆく葛藤が描かれる。 「あなたにもうすぐ会えますね(天国で)」とささやくポーシャの言葉に アンドリュー自身も、人間としての寿命を受け入れていく。 このごろ人工知能の進歩がクローズアップされている。 人間の複雑な認知活動をどこまで人工知能に反映できるのか疑問があるものの もし認知心理学の理論が全てを包括するなら 人工知能が人間のこころを持つことは理論的には可能(?)のようだ。 対して、IPS細胞がどこまで進化するのか分からないけれど 人の肉体もコントロールされるようになるとすれば 人間が長い歴史に哲学してきた『生と死』の問題は どのような結末を迎えるのだろう。 ただ…、 ポーシャがアンドリューを待つ天国 そんな世界が存在するかわからないけれど いつまでも生きられるという条件のなかでは 人が人として繊細なこころを持つことはなかったのではないか 人を愛することのゆたかな心も生まれなかったのではないか なんとなくそんな気がする。