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こころの贅肉 vs.目頭チクチク

行ってみなければ分からない、と思い 日曜日の午後、市民コンサートに足を運んだ。 演奏者も来場者もその80~90%が高齢者。 残りは0~6歳の子供を連れた夫婦が数組。 進行をメンバーでこなし たどたどしく語りかける司会者の可愛さは 今どきの20~30代のかまととぶりに見劣りしない。 そう言えば研究論文に、 今日、幼少・少年期の早熟さに比べ、 大人になれない青年が増えたという議論がある。 世界的傾向らしい。 ならば、今どき高齢者はその延長なのか。 ここに集う高齢者は「…矩を踰えず」の足枷は無縁で、 「煮ても焼いても喰えぬ」頑固さなども昔の話のようだ。 そもそも矩など声高に口にぜずも、いたって常識人で、 甘えたようなぶりっ子口調には馴染めないが、 (正直、我が姉もぶりっ子なのだが^^) 何となく摩擦を避けて賢く生きる術とも思える。 しかし驚くのはその若さかも。 アンチエージングの施術やサプリは当たり前の今日。 少しでも若くあることは必須のようだ。 わたし事でいえば、 若々しく可愛い文化人の条件(?)には追い付けないが、 最初の結婚相手が音楽業界では名のある人だったこと。 本場の音やミュージシャンに囲まれた時を過ごしたこと。 再婚の相手は起業家で、某美術雑誌編集長の経歴があったこと。 だから美術館は内外をこれまたそれなりに^^訪ね歩いたこと。 私自身は、それなりに、それなりに…(汗 ということで、引っ越して不足を感じるのが、 触れる文化が少なくなったということ。 それでも引っ越した頃は、 地域の歴史を歩き、東京、京都に出かけ、 窯元を沖縄から東北へ訪ねたりもした。 しかし、このごろ活動的じゃなくなり、 ダラダラ感にどっぷり浸かっている。 このままじゃと思い、地域のイベントに顔を出したのだけど、 こころに贅肉がつきだしたのか、何だかしっくりこない。 こうして時が過ぎ、次第に感性も鈍くなる。 表情筋もゆるゆるになってゆくのかな。 それでも、 文化からも芸術からも遠い話だが、 一行の言葉のかけらに感動し。 本当にわずかな人が見せてくれる、 これまた気付く人も少なくなった皺皺の人間臭さに 思わずクスッと笑みが漏れる。 そして一人、目頭をチクチクさせるのだ。 この頃思う、