投稿

4月 25, 2021の投稿を表示しています

わがものなし

イメージ
  ツイッターの第一声が3億円? Twitter創業者の初めてのTweetがNFT化されて3億の値が付いたそうだ。 爆発的に知名度を上げた暗号資産NFTとは代替不可能で固有の価値を持つものの 権利や資産のデジタル権利証みたいなものらしい。 正に人間に所有欲があるからこそ成り立つビジネス世界だ。 実体のないビジネスに資本主義経済はますます翻弄されそう。 私だけがそれを持っている的所有欲をくすぐる、 希少(?)なものであるというだけの価値観がそこにある。 資本主義がその価値を支えるんだね。 NFTはその所有欲を担保してデジタル(デジタル以外の企業も参入)の 財産を保護するのに適すると言うことらしい。 何て言ったって幽霊のように実体のないの貨幣経済に、 今やもっと得体の知れない電子マネー経済が進行中。 幽霊を信頼するのだから、大したものだ。 誰かが「これは実体などなくて、君と僕の信頼に成り立つだけだから」 何て言ったら、経済はひっくり返るだろうか…? そこにプラスしてつかみどころのない欲望が渦巻く。 あれもこれも幽霊みたいなんだから、何か手ごたえが欲しい。 だから、金の相場が下がると銅に走る…? それは銅(どう)でもいいはなしだけど^^ そんな時代、NFTは人間の欲望を良く知っているのだろう。 人間社会の欲望自体が、実態の価値に関係なく唯一無二であることに大きく依存、 骨董品や美術品の世界そのものだしね。 子供でもないのに「あれが・これが欲しい」と夜毎ぐずる声が聞こえる。 愛の歌でもないのになんだか不思議だ。 欲望は消えたはずの灰の中から再び燃え上がるらしい。 なんだか恐ろしいものだって、ふと思う。 行きつく先のない欲望は強迫性障害のようで、 「我がものという補填」が必要というか、 いつも不安定な精神状態を背負っているのだろうな…? 人々は「我がものである」と 執着したもののために悩み悲しむ。   君が熱く語った 「一切にわがものなし」 それも幻想のイデオロギーに過ぎないのだろうか? このごろ独り言がふえたかな…。