ゆきあいの空とさんま

 


一雨ごとに秋めいて、少しけだるい雨上がり。
過ぎ行く季節と来る季節の狭間、ふたつの季節が混在する空を
『ゆきあいの空』と言う。
なんとなく大人の季節だ.

夜空では早々夏の星座が傾く南西の空に、細い月と金星と赤い星、
名残惜しそうに傾いた夏の星座の中に、秋が揺らぐゆきあいの空。
9日は月の左側に離れて金星が輝き、金星の左側にはさそり座のアンタレス。
翌日の夕方10日には、金星は月の右側へと位置を変えアンタレスは月の左下。
 
金星に比べるとアンタレスはずっと暗いけれど、
西に沈む印象的な赤い星は星座の夏に終わりを告げるようで、
日の入り後の刹那、心惹かれる光景だ。
細いほそい月に、赤いアンタレスと金星が寄り添う。
名残惜しい夏の星座と寂しげでもある秋の星空。
 
とは言え、食欲の秋でもあって…、
缶詰じゃなくてやっぱり塩焼きにしてカボスや、スダチで食べたい。
目黒のさんまも昔は笑えるほどの食べ放題で安かった…のに。
今じゃ秋のさんまが一尾800円也、食欲の秋も遠のくようだ。




コメント

あきのの さんの投稿…
コメント:Akigasumiさん
「ゆきあい」の空 行合って素敵な単語ですね。もし書けたらタイトルにしたいです。 中途半端な言葉の中に喜怒哀楽が含まれていて、それが日本語かしら。 それにしても星座に詳しくていらっしゃる。 点々と散らばっている夜空の星を繋いで見ることができなくておちこぼれたままです。 ようやく秋がやってきました。「ゆきあいの空」はとばされそうですが痩せた秋刀魚を頂きました。

返信:あきのの
≫星座に詳しくていらっしゃる。 昔はカメラと三脚を車に乗っけて、 夜な夜な撮影に出かけました。 今は体力も気力もなくなりましたが(涙 明日はさんま買いに行きます。 コメント読んでいてとてもお腹が空きました^^ 秋サバも美味しいですよね。