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なんて      

こっけいな 軒下くらし 七夕が過ぎるころ 頬をかすめてゆくすずかぜに秋の気配を感じたものだ。 グレゴリオ暦の8月の中旬から下旬を行ったり来たり、 迷走しながら秋の気配を連れてくる。 当たり前のように幾つかの不可避を受け入れた。 それが人生というもの。 わたしは物知り顔につぶやいた。 「あらゆるものごとは なにごともなかったように消えていくものだ」ってね。 それからは、 眠れない夜っていうやつ、 そんな夜が増えた。 だからね、 軒下を ちょっとばかし抜け出した。 抜け出してはみたものの … なんてこっけいな軒下暮らしだろう。

明日も雨  

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そう、ちっぽけな私の悩みと同じだ。 だからだね、人類の悩みは数千年のときを経ても変わらない。 どちらにせよ、人格は個人的のようにも思えるけれど、 人間は社会的動物だから、 その環境を切り離しては考えられないものだし、 バーチャル社会は 複雑でお手上げではあるけれど、 そもそもリアル社会だってお手上げなのだから 。 80億を超える心は80億を超える心の勝手を生きているんだね。 地球は真っ赤に塗られているのに 予報士は「明日も線状降水帯が発生します」と言うから、 この橋を渡って、 雨にも負けず。

小さないのち 

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5㎜の天使(野生蘭)