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彼らはどこにいるのか(Ubi sunt?)

そうだね誰にもいろいろあるけれど… 今も昔も若い恋が描くストーリーは無謀なことがあるものね。 今じゃなくても、まだまだ時間はいっぱいあるし、 慌てなくても君はお母さんに似て美人なのだから、 そう思ったのだけど…^^ 時は、瞬きに過ぎてゆくものだから。 今の君にしかできない事って確かにある。 そう、きっと「命短し恋せよ乙女」だ。 主人公とブランコの揺れる光景は幾度か繰り返され、 そしていつか、ブランコだけが揺れて残る。 そう、君がこれっきりしかないような恋をして、 沢山の時が過ぎ、沢山の厳しい冬を乗り越え いつか、繰り返される人生を振り返るだろう。 そして過ぎた日を重ねる時が来る。 君は 「彼らはどこにいるのか(Ubi sunt?)」と尋ねるだろう。 けれど、なつかしい姿はそこに無いかもしれない。 でもその寂しさは、 きっと、宝物になるのだってね、 そう、思う。

鼎の軽重(かなえのけいちょう)

今日闊歩する価値観の方たちからは 「何言ってるの」と一笑されてしまいそうだけれど^^ そう言えば専門家たちは声を揃え 「帰宅したら、必ず手を洗いましょう。そうすれば感染しません」ってね。 なのに、患者一人一人に接した後の手洗いや除菌が 平時の調査で、十数%の履行しかされていなかったという医療現場の現実があったことを ちゃんと認識することも大切だと思うのだけれど…。 敵を見つけて、みんなで攻撃すると言うことじゃなく、 確かに心無い人の対応など、愚かなものがいっぱいだけど、 SNSも正義ぶったマスコミの情報や形だけの同情の言葉が 本当に大切なことを覆い隠してしまう気がしてならない。 医療従事者だけじゃなくて、 エッセンシャルワーカーにやっと目が向きだしたことにほっとしている。 なんだか、いろいろな事に「鼎の軽重」を問いたいよね。 「鼎の軽重を問う」は中国の故事だ。 中国も素晴らしい精神があったのだね、今はどこに消えちゃったのだろう。 人間社会も軽さの代表の政治家も官僚はもちろんだけど、わたしたちも、 いろいろな物も物事も、人として大事な心も、 全てが軽いものになって来たみたいな気がする… けど、 こんなに、いろいろなものが自由で軽くなったのに 誰も背負わなくなったものが放り出されている…。