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10月 30, 2022の投稿を表示しています

大賢は愚なるが如し      

  『ゴータムの賢人』という逸話がある。 Wise Men of Gothamといえば馬鹿な人をさす。 ヤギ(goat)が馬鹿な動物とみなされていたことから ネーミングされたとも言われるのだけど…。 逸話の内容は 村の近くに国道を建設しようとしたイングランド国王が 村の支援を要求するために使者を送ってきた。 費用を負担したくなかった村人は、 全員で物事が理解できない馬鹿のふりをして難を逃れた。 実際には馬鹿ではなく 馬鹿なふりをしていただけだという話のようだ。 19世紀の作家ワシントン・アーヴィング(米国作家)は、 「マザーグース」にもなった「ゴータムの賢人」から、 風刺新聞『サルマガンディ』1807年11月11日号で ニューヨーク市のことを「ゴッサム」と呼んだ。 ここから、バットマンが住む架空の街が 「ゴッサム・シティ」にもつながるらしい。 マザーグースで歌われるゴッサムの三賢者     ☟ ゴッサム村の三賢者 (マザーグース) M017 Three wise man of Gotham Three wise man of Gotham Went to sea in a bowl; And if the bowl had been stronger My song would have been longer. 「大賢は愚なるが如し」と言うことだろうか? 何だかな… 今日、一日の反省を込めて^^

左手の記憶 

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廃屋の裏木戸を開けると、 細長く伸びた土間の奥、 釜戸が目に飛び込んできた。 時間の痕跡に四角四面の思い入れはないからか、 こころに積み上げるのも無意味な閑さが胸を衝く。 それでも小枝を拾い集め焚口にくべると、 パチパチと赤い火の粉が纏わりつくようで… 払おうと伸ばした左手が空をつかむ。