タゴールとアインシュタインの対談(1930/07/14) 「あなたは神を、この世界から遊離・超越したものとして 信じていますか?」 アインシュタインの問いかけに 「私は神を信じています。 けれど神は世界から遊離・超越してはいません。 人間の無限のパーソナリティーは宇宙を包含しているのです」 とタゴールは答えている。 「この地上に人間が一人もいなくても宇宙は存在する」 と主張するアインシュタインに対し 「神も含めあらゆる真理は人間が存在してこそ成り立つ」 とタゴールは言うのだ。 「宇宙の存在を感じているのは人間に他ならない」 ということらしい。 物理学者アインシュタインは 「宇宙の実在がなければ科学というものも成り立たちません」 う~ん、なるほどです!!! インドの詩人タゴールは 「科学も人間が生んだもの、実在を感じるのも人間。 人間というものがこの世の中に存在しなければ、 この世界そのものが無なのです」 これもね、う~ん、なるほどです!!! タゴールを知ったのは キューブラー=ロスの著書『死ぬ瞬間』の 章の扉に挿入されていた詩との出会いだ。 あれは二十年前の事。 タゴール詩選/迷える小鳥 176 瓶の水は光っている、海の水は暗い、 小さい真理は明らかな言葉を持ち、 偉大な真理は偉大な沈黙をもつ。