アナログ
も悪くない  




そうだねCDしか聴かなくなっていたから、
アンプ、チューナー、スピーカー、ターンテーブルもすべて処分した。
レコード盤も捨てた、捨てたつもりだった。
 
思えばプレミアムがつき、かなりの値段になっているものもあったと思う。
希少価値のあるものをオークションで落としたり、
ミュージシャンが来ると招待券が送られてきて、
ブルーノートに出かけたり、ライナーノーツを書いたり、本を出版したり、
海外からミュージシャンを招いてコンサートを企画したり…
 
私じゃなく、当時一緒に暮らしていた男(ひと)のことだ。
そんな彼の世界からこぼれてくる音楽を聴くようになって、
やがて二つに分かれた荷物に何枚かのレコードが紛れ込んだ。
 
長いながい行動制限の中、
中途半端になっていた本の整理を再開、紛れ込んでいたレコード盤が顔を出した。
聴きたいのだけれど、オーディオ環境はZEROだから諦めるしかない 
そう思いながら階下に降りてTVのスイッチをon
偶然、バスルームの窓際でレコードを聴いている場面が映し出された。




これでもいいかも…と、さっそくスーツケース型のポータブルプレイヤーを購入。
針はサファイヤにしたのだけれど…良いのかな、悪いのかな。
音は悪いし音量もままならなくて、ノイズもまじる。
なのだけど…、完ぺきな音より時間がゆっくりと流れる気がする。
気がするだけかな…^^
さすが我が家のお風呂場は狭すぎるから窓際で聴くのは無理だけれど、
ハイキングだったら付き合ってくれそうだ^^



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